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執筆者の写真麻美 木村

問題文と文学的価値


問題文を見ながら、色々話し合っていたら、だんだんこんな格好になってしまいました。 敢えて自由なスタイルで、問題を読んでもらっています。 寝転がって、好きな本を読む感覚です。 テストを解くという認識を、名作を読んで、深める作業という感覚に変えてもらいたいからです。 分からない漢字もありますから、聞き合いながらルビをふっていたら、だんだんこんな格好になりました。 小4の子に中2の問題を解いてもらっています。 今回は、向田邦子作  「字のないはがき」に挑戦! 戦争中のお話なので、空襲、疎開、食べ物とみんなの知っている事をどんどん話してもらいます。 私も自分の感じた事、知っている事を話します。 ここは、対等である事がとても大切。 指導の要素は入れません。 随筆の中で、主人公の父親が大声で泣くシーンがありました。 お父さんの泣く姿を見た事があるか?何がこんなに悲しいのか?など、内容をどんどん深めてから、問題に挑戦。 ここで初めて、机に向かってもらいます。

こうやって解かせると、全員8割は解けるようになります。 テストが解けないのは、文の内容と設問をしっかり吟味していないから。 そこに丁寧に寄り添えば、答えは自ずと本人が出してきます。 あとは、この作業に慣れるまで、繰り返すだけ。 塾へ来ている期間が長いほど、解ける問題が増えていきます。 子ども達は解けると嬉しいので、やる気になります。 だから、上手にヒントをあげる事が私の大切な仕事です。 この作品は、中2の教科書に載っていますので、これを読むと、教員時代の懐かしい思い出も蘇ってきます。 大岡信さんの随筆「言葉の力」などは素晴らしい文章で、深く心に焼き付いています。 他にも米倉斉加年さんの「大人になれなかった弟たちへ」 魯迅の「故郷」などが大好きでした。 皆さんも教科書で一度は読まれた事があるのではないでしょうか? 後世に残る作品は、やはり素晴らしいです。



公開日:2018年12月14日(金)

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