息子がお遍路から戻りました。 1日40km歩き、40日かかって四国を1周したそうです。 お仲間は、イタリアの友人とあちらで知り合ったデンマーク人。 ひたすら歩き、夜はテントで野宿。 こう見えても息子は19歳、2人も20代。 「若いのに偉いねぇ」と地元の方達から随分と可愛がって頂いた様子。 途中、「you は何しに日本へ」のオファーを受けたり、贅沢なお接待をして頂いたり、結構な珍道中だったようです。 沢山の温かい心遣いを頂いて、旅を終える事ができました。 イタリアの子はスペインの巡礼も経験しているのですが、こんな風に無防備で旅が出来るのが信じられないと言っていたそうです。 日本人の素晴らしさを改めて実感します。 このような経験はキャンパスにいるだけでは、ましてや親がしてあげられるような事ではありません。 多くの海外の方たちとも知り合え(歩きでお遍路をしているのは、殆ど外国人らしい) 日常会話はほぼ出来るようになって帰ってきました。 私は、長い人生の中で、こんな道草が人を作っていくのだと考えています。 無言でひたすら歩いていると、何度かゾーンに入るらしく、こんな経験も日常ではなかなか味わえないでしょう。 ココの芽の学びも同じように、決して効率的ではないのかもしれません。 唄の歌詞や俳句を作ったり、和歌のカルタ製作をしたり、絵本の挿絵を描いたり、ビブリオバトルをしたり、学芸員もどきになったり、宇宙人にマニュアル本を作ったり なんだか遊んでばっかりですが、 言葉の神様はこんな体験の中に、そっと潜んでいるような気がしてなりません。
豊かさは、一歩一歩踏みしめることで味わいをもつと信じて、 今日も子ども達と「こくご」を遊ぼうと思っています。
公開日:2019年07月26日(金)
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